ブラックバスがメダカを食う

「ブラックバスがメダカを食う」 秋月岩魚 宝島社文庫

書評（私見）：
（ ：5個が満点）

正しいか？間違っているか？
と問われると、もちろんこの本は正しいことを書いてあると思う。
けれども、今現在のバス釣り愛好者を唯一の悪者に仕立て上げたようなシナリオには賛同しかねる。
戦後～現在にかけて、人々はその時代の価値観に基づいた価値観で行動しているわけで、
例えば、ブラックバスに限らず、戦後の食糧難に移入された外来種の是非を、
現在の価値観に基づいて裁いたとすれば、それは否定的な判断が成されて当然である。
過去の反省をどう生かすか、これから我々がどう行動していくかという内容にもっと重きをおいて欲しいと思わずにはいられない一冊。